うつ病とは
誰でも悲しい事、ショックな事があると、その後、気分が落ち込んだり、憂うつになると思いますが、原因が解決したり、気分転換をする事で徐々に、気分が改善する事があると思います。
しかし、原因が解決しても、時間が経過しても、気分の落ち込み、憂うつ感が続いてしまうのが、うつ病です。
うつ病は、「気の持ちよう」ではなく、脳の中の伝達物質のアンバランスが存在すると考えられており、医師の診察を受けて、治療する事で、症状は改善します。
うつ病の症状は
こころの症状として、気分の落ち込み、何かやりたい気持ちの減少、楽しいと感じる気持ちの消失、注意力の低下による仕事のミスなど、いろいろな物があります。
また、体の症状として、いつも疲れがとれない、眠れない、食欲がない、肩がこる、微熱が続くなど、こころとからだの両方に様々な不調が現れます。
うつ病の治療は
休養、薬物療法、精神療法を行います。
うつ状態が強い時は、仕事や学校などを休んで休養する事が大切です。
薬物療法は抗うつ剤、抗不安薬、睡眠薬などを使用します。
抗うつ剤は、気分を明るくする。意欲を高める、不安感を軽減するなどの効果があります。
服薬を1週間、2週間と継続する事で、薬の効果が発現する様になっています。
抗不安薬は、動悸、息苦しさなど不安感の症状、焦燥感などを認める時に、抗うつ剤と併用します。
睡眠薬は、入眠困難、途中覚醒などの睡眠障害がある場合に服用して頂きます。
うつ病の治療
うつ病の治療は、数ヶ月かけて、症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、徐々に回復に向かう病気です。
一時的に気分が良くなったり、また、不安になったりしても、あせらず治療を継続する事が大切です。
また、症状が改善してもお薬を中断せずに服薬を続けてください。
急な自己中断はうつ病の再発の可能性が高くなります。